2026.10.27
目次
kintoneの外部連携は「作らずにプラグインで埋める」が最短
kintoneに外部サービスのデータを取り込みたいなら、まず既存の連携プラグインで埋まらないかを確認するのが最短です。レシートや請求書の入力、名刺・顧客データの更新といった「よくある連携」は、開発しなくてもプラグインを入れるだけで動くものが多いからです。
ジョイゾーが提供しているプラグインの利用数は4,750以上(出典: プラグイン紹介ページ)。その中には、外部のクラウドサービスとkintoneをつなぐ「連携プラグイン」も含まれます。やりたいことから逆引きすると、次のように選べます。
| やりたいこと | 使うプラグイン | 連携先サービス(別途契約が必要) |
|---|---|---|
| レシート・請求書を自動でデータ化 | LINE WORKS PaperOn連携プラグイン | LINE WORKS PaperOn |
| 名刺・顧客データを最新に保つ | Sansan Data Hub連携プラグイン | Sansan Data Hub |
| IoTセンサーの値を取り込む | SORACOM連携プラグイン | SORACOM |
| FAXをkintoneで扱う | TransFax連携プラグイン | TransFax |
| 承認ワークフローを拡張する | ガルキンワークフロー連携プラグイン | Garoon |
大切な前提が1つあります。連携プラグインは、つなぐ相手のサービス本体(LINE WORKS OCRやSansan Data Hubなど)の契約が別途必要です。プラグインはあくまで「kintoneと相手をつなぐ部品」であり、相手サービスそのものを内蔵しているわけではありません。

そもそも「kintoneの連携プラグイン」とは
kintoneの連携プラグインとは、kintoneと外部のクラウドサービスの間でデータを自動でやり取りするための追加部品です。kintoneの標準機能だけでは外部サービスと直接つながりませんが、連携プラグインを入れると、外部サービスで扱っているデータをkintoneのフィールドに取り込んだり、その逆に送り出したりできるようになります。
作る(自分で開発する)か、買う(プラグインを入れる)かの違いは、次のQ&Aが分かりやすいはずです。
Q. 連携は自分で開発しないとダメですか?
A. いいえ。外部サービスとkintoneをつなぐ処理を一からプログラムで書くこともできますが、レシートの読み取りや顧客データの更新のような「多くの会社が同じように必要とする連携」は、すでにプラグインとして用意されています。開発には設計・実装・保守の手間がかかりますが、プラグインなら設定するだけで使い始められます。まず既製のプラグインで埋まらないかを確認し、どうしても足りない部分だけ個別開発を検討する、という順番が無駄がありません。
連携プラグインの全ラインナップは連携プラグイン一覧にまとまっています。以下では、問い合わせの多いOCR連携と名刺・顧客データ連携を中心に、具体的に何ができるのかを見ていきます。
OCR連携:レシート・請求書の入力をなくす
紙のレシートや請求書をkintoneに手入力している業務は、LINE WORKS PaperOn連携プラグインで自動化できます。OCRとは、画像の中の文字をコンピュータが読み取ってデータに変換する技術のことです。このプラグインは、PaperOnの高品質なOCR機能で読み込まれたデータをkintoneから取得し、フィールドへ自動で書き戻します。
流れはシンプルで、次の4ステップです。
- レシートや請求書をLINE WORKS PaperOnにアップロードする
- LINE WORKS PaperOnで、店名・住所・明細金額・合計金額といった項目を文字データとして抽出する
- 抽出されたデータを確認してPaperOn上で承認
- kintoneから抽出されたデータを取得し、対応するフィールドへ自動登録する

用途としては、経費精算でレシートを1枚ずつ打ち込む作業や、受け取った請求書の内容をシステムに転記する作業が代表的です。金額や店名を人が目で見て入力する工程がなくなるので、入力ミスと手間の両方を減らせます。
プラグイン自体はPaperOnのオプションとして無料で利用できます。前提として、LINE WORKS PaperOnの契約が別途必要になります。プラグインは「kintoneとLINE WORKS PaperOnをつなぐ部品」なので、読み取りそのものを担うサービス本体は別に用意すると考えてください。
なお、名刺の情報をkintoneで扱いたい場合は、OCRで1枚ずつ読み取るのではなく、次に紹介するSansan Data Hub連携のほうが目的に合うことが多いです。
名刺・顧客データ連携:Sansan Data Hubで“最新の顧客台帳”をkintoneに
名刺や顧客データを常に最新の状態でkintoneに持っておきたいなら、Sansan Data Hub連携プラグインが向いています。Sansan Data Hubは、名刺や取引先の情報を整理・統合し、正しく整った顧客データにまとめてくれるサービスです。このプラグインは、そこで整えられた顧客データをkintoneの指定フィールドへ自動登録します。
具体的には、Sansan Data Hub側で正規化・統合・リッチ化された顧客データ——企業情報・拠点情報・人物情報——をkintoneに取り込みます。正規化とは表記のばらつきをそろえること、リッチ化とは元のデータに不足している情報を補って充実させることを指します。さらに、更新されたデータを定期的に取得してkintone側を自動で更新するため、一度連携すれば「古い顧客台帳」になりにくいのが特長です。kintoneからSansan Data Hubへデータを渡す方向の連携もあります。
ここで注意したいのは、名刺連携といってもSansan本体のスキャン機能を直接呼び出すのではなく、統合済みの顧客データ基盤であるSansan Data Hubを経由するという点です。1枚の名刺を画像として読むのではなく、整った顧客データベースをkintoneと同期させるイメージです。
料金は、扱う名刺の累積件数に応じて次のようになります(いずれも税別)。
- 累積名刺30万件まで:年額9万円
- 累積名刺70万件まで:年額21万円
- 70万件を超える場合:個別見積もり
- 初期導入支援:390,000円〜
こちらもLINE WORKS PaperOn連携と同様に、Sansan/Sansan Data Hub本体の契約が別途必要です。連携プラグインは相手サービスをつなぐ部品なので、顧客データを整える基盤そのものは別に契約する、という前提を押さえておいてください。詳細はSansan Data Hub連携プラグインのページにあります。
OCR・名刺以外の連携も:SORACOM/TransFax/ガルキンワークフロー
連携プラグインはOCRや名刺だけではありません。現場でよく相談を受ける連携を、あと3つ紹介します。
- SORACOM連携プラグイン:IoTセンサーで計測した値をkintoneに取り込めます。IoTとは、モノに通信機能を持たせてデータをやり取りする仕組みのことです。CO2センサーにも対応しており、たとえば室内のCO2濃度などの測定値を、記録用のkintoneアプリへ自動で集められます。
- TransFax連携プラグイン:FAXの送受信をkintone上で扱えます。届いたFAXをkintoneのレコードとして管理したり、kintoneから送信したりできるので、FAX業務を紙とkintoneの間で往復させずに済みます。
- ガルキンワークフロー連携プラグイン:承認ワークフローの連携・拡張ができます。kintoneの申請・承認の流れを、ガルーンのワークフローの仕組みとつなげて広げたいときに使います。
これら3つの詳しい料金は各プラグインのページに掲載されています。まずは「自社のどの手作業が、どのプラグインで消えるか」を上の早見表と照らし合わせてみてください。
まずは自社の手作業がどれで消えるか、無料で試す
全プラグインに30日間の無料お試しがあります。連携プラグインのラインナップと、それぞれ何ができるかを一覧で確認して、自社の手入力・転記が消せるかを確かめてみてください。
