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手書きの安心感とUI改善で現場の抵抗感を軽減

目次

自動車系物流企業 様について:

弊社は自動車メーカーグループの物流企業として、自動車部品や完成車の輸送、保管、梱包、納入代行、さらには国際物流までを一貫して担っております。国内外に広がる物流ネットワークを活かし、パーツの調達から生産、販売に至るまで、自動車製造のサイクルを多角的に支える役割を果たしています。

手書き2プラグインの利用について:

導入目的

弊社では、全社的な方針としてDXを進めるにあたり、まずは紙業務をなくすデジタル化の取り組みを進めていました。しかし、現場には納品書や受領書など多くの紙業務が残っており、長年の経験を持つベテラン層を中心に、従来のやり方を変えることへの抵抗感や反発がありました。
単にシステム上で承認プロセスを進めるだけでなく、現場に浸透させるためにはこれまで通りしっかりと手書きの書跡を残せる仕組みが必要でした。
そこで、紙からデジタルへの移行ハードルを下げ、現場の安心感とバランスを保ちながら業務改善を進めることを目的に「手書き2プラグイン」を導入しました。

導入効果

本プラグインは、主に社内における作業服や安全靴の支給時の受領サイン、また補助金管理アプリでの受領サインの登録に活用されています。
設定画面がシンプルで分かりやすいため、デジタル推進本部が用意したマニュアルを参照することで、現場の担当者でも設定を行うことが可能です。
これまで紙で行っていたサイン業務の良さを残したままデジタル化できたことで、現場のベテラン層からの反発を和らげることができました。
結果として、履歴管理の確実性を担保しながら、全社的な業務のデジタル化移行を後押しする効果を発揮しています。

テーブル行列変換プラグインの利用について:

導入目的

社内の名刺発注業務をはじめとする各種申請アプリの構築において、kintoneの標準機能でテーブルを作成すると横長になってしまい、画面の視認性や一覧性が低下して入力しづらくなるという課題がありました。
過去にはテーブルを二つに分割するなどの工夫で対応していましたが、根本的な解決には至らず、ユーザーにとって入力しやすい最適なUIを実現することが課題となっていました。

導入効果

名刺発注アプリなどに導入した結果、横長になりがちだったテーブル情報が変換され、画面の視認性と入力のしやすさが向上しました。
他社の類似プラグインと比較しても、手順や設定項目がシンプルで設定しやすく、構築のしやすさを実感しています。
一部、ライセンスキーの設定手順においてマニュアルを参照してコピー&ペーストする作業が必要な点が、ユーザーにとって少し分かりづらいという側面もありますが、その使い心地を踏まえた今後の設定画面の刷新といった製品のブラッシュアップに期待しています。

kintone導入体制や効果:

全社展開から約3年が経過し、現在は国内全拠点および子会社も含めて1人1アカウントを基本として広く活用されています。
導入体制として、デジタル推進本部の4名の実行メンバーと上長が中心となり、ガバナンスと市民開発のバランスを保っています。現場が自由にアプリを作成できる「市民開発」を認めつつも、アプリの乱立や不適切なデータ登録を防ぐため、「開発申請」と「運用申請」の2段階によるチェック体制を構築しています。
これにより、既存アプリとの重複を防いで開発工数を削減する効果も生まれています。また、現場からの不明点や改修要望を受け付ける「問い合わせ管理アプリ」を設置し、その対応やサンプルアプリの作成業務を外部のプロに外注することで、社内のリソースの確保とスムーズな運用サポートを両立させています。

今後の展望:

現在は社内申請業務を中心にほぼ全社員がkintoneに触れる環境が整いましたが、アプリを自ら構築できるのはデジタルツールに関心が高い上位1〜2割の一部の社員に集中しているのが現状です。今後は、全社員が満遍なくアイデアを出し合い、自らアプリを作って現場の課題を解決できる体制が理想だと考えています。
そのための施策として、各部門からメンバーを選出した「DX委員会」を立ち上げ、約1年をかけてデジタルツールの活用や浸透の裾野を広げる活動を推進しています。
特定の開発者に作業が集中する状態を解消し、誰もが当たり前にkintoneを使いこなせる真の市民開発体制の実現を目指していきます。

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