株式会社関西新幹線サービック 様 / 出勤/入所管理システム
目次
導入経緯:グループ会社の成功事例を参考に、確実なシステム導入を目指す
◯kintone導入前はどのような形で業務をされていましたか?
当社は、新幹線の車内や外観をきれいにするための整備、多くの利用者が快適に過ごせるための整備、多くの人々が行き交う駅の整備などの業務を行なっています。今回システムを導入した鳥飼事業所は、新幹線の車両基地という広大な敷地の中で業務を行っており、約600名もの従業員が在籍しています。
以前は、この大人数の出勤管理をアナログな手法で行っていました。具体的には、A3用紙にエクセルで作成した当日の勤務者を印刷した表を掲出し、出勤した従業員がペンでチェックを入れる形式で、管理者はそのチェックを目視確認して出勤状況を把握していましたが、600名規模となると瞬時の把握は難しく、確認作業自体に大きな手間と時間がかかっていました。
また、従業員への業務連絡や呼び出しを行う際も、個人のロッカーに付箋や貼紙を貼って伝えていました。しかし、ロッカーも600名分あり場所を探すのも大変なうえ、管理部門の担当者が異性のロッカー室に入らなければならないケースもあり、心理的・運用的な負担となっていました。
kintone導入のきっかけは、同じJR東海のグループ会社である「新幹線メンテナンス東海株式会社(以下、SMTと言う)」の事例でした。SMTでは、既にジョイゾーさんの支援を受けてkintoneをベースとした同様の仕組みが稼働しており、それを見学した際に「これは便利だ」と直感しました。
SMTでは、導入時に他社製品を含めた比較検討を十分に行った上でジョイゾーさんを選定していたことから、当社としては「SMTの関西版」として同じ仕組みを導入するのが最も確実で効率的だと判断しました。そのため、他社との比較は行わず、ジョイゾーさん一択でお願いすることにしました
導入前の課題:600名規模の手書き出勤簿と、広大な基地内でのアナログな連絡業務が限界に
- 紙の出勤簿による目視確認の手間と、目視故のリアルタイムな出勤状況把握の遅れ
- ロッカーへの貼紙による連絡業務の負担と、異性更衣室への入室に伴う心理的ストレス
- 従業員からの年次有給休暇(以下、「年休」という)の残日数などの問い合わせ対応で、管理部門が時間を取られる

導入後の成果:「ピッ」と出勤、同時に連絡。アナログ業務と心理的負担を一挙に解消
- QRコードをかざすだけの簡単操作で、出勤状況が即座に可視化・データ化された
- 画面へのメッセージ通知で「伝言の貼紙」を全廃。ロッカー室への移動と心理的負担が消滅
- 年休残日数の自動表示で、管理部門への問い合わせ件数が激減し業務効率が向上

◯kintoneを導入した結果、どのような業務改善が図れましたか?
一番の改善は、出勤管理と連絡業務の効率化です。以前はA3用紙でのアナログ管理でしたが、現在はタブレットにQRコードをかざすだけで出勤記録が完了します。管理側も、誰が出勤しているかをkintone上のデータや専用画面で即座に確認できるようになりました。

また、従業員への呼び出し業務も劇的に改善しました。QRコードを読み込んだ際、その従業員宛てのメッセージがあればタブレット画面に表示される仕組みにしたことで、総務担当者がわざわざロッカー室まで行って貼紙をする必要がなくなったことで、異性のロッカー室に入る心理的な抵抗感や、広いロッカールームを歩き回る手間が解消されました。

◯現在のkintoneの運用状況
現在、鳥飼事業所の約600名の出勤管理で稼働しています。従業員には高齢の方も多いのですが、「QRコードをピッとかざす」という操作がシンプルで分かりやすく、導入時の混乱や反発はほとんどありませんでした。むしろ、操作した時の「音」や画面表示を楽しんでいるようで、従業員からは好評を得ています。
一部、タブレット端末特有の画面表示の問題などもありましたが、CSS調整などで解決し、現在は順調に稼働しています。
社内では基幹業務の改善に加え、kintone化できる取り組みを模索しています。以前は紙ベースで行っていた「褒める活動(良い仕事をした仲間を称賛する取り組み)」についても、フォームブリッジとkintoneを連携させて自社でデジタル化しました。手書きの良さを残しつつ集計作業の手間を省くなど、アナログとデジタルの良さを組み合わせた運用も進んでいます。
◯ジョイゾー選択したポイント
前述の通り、グループ会社のSMTが既にジョイゾーさんとシステム構築を行い、成功していたことが最大の理由です。SMT側で十分な比較検討がなされていたため、その実績を信頼して依頼しました。
実際にプロジェクトが始まってからも、ジョイゾーさんの対応スピードと正確さには驚かされました。こちらの要望が曖昧で、「未来図」が決まりきっていない状態でも、意図を汲み取って形にしてくれた他、SMTのシステムをベースにしつつも、基幹システムから出力されるデータに合わせた調整や新たに年休日数が表示されるようにしてもらうなど、当社に合わせたカスタマイズを的確に行っていただき、ほぼ理想通りのシステムが出来上がりました。

◯打ち合わせにおいて、Zoomの対応にどのような印象を持たれましたか?
Web会議での画面共有を通じてその場で開発を行うジョイゾーさんのスタイルは、非常にスピーディでした。例えば、タブレットの機種変更に伴ってボタンの表示位置がずれてしまった際も、その場でCSSファイルを書き換えて修正していただきました。あの速さで正確な修正ができるのは素晴らしいと感じました。
こちらの要望に対して「できません」と断るのではなく、その場で解決策を提示し実装してくれる姿勢が印象的でした。
◯今後のkintone利用の展望
現在はkintoneのアカウントを全従業員に付与することはコスト面から難しいため、管理部門を中心とした利用に留まっています。今後は、kintoneのアカウントを持たない従業員とも情報連携ができるよう、トヨクモ製品(フォームブリッジやkViewer)をさらに活用していきたいと考えています。
一例として、インフルエンザ予防接種の予約などで活用を試みていますが、重複登録が発生するなどの課題も見えてきました。こうした運用上の課題を一つひとつ解決しながら、バックオフィス業務の効率化をさらに進めていきたいです。
| 業務内容 |
新幹線車両の車内・外観整備、駅の整備業務など |
| 従業員数 |
約1,150名(うち鳥飼事業所 約600名) |
| 利用人数 | 約40アカウント |
| 利用部門 |
鳥飼事業所(管理部門・バックオフィス) |
| 利用端末 |
PC(Windows)、タブレット(Lenovo Tab 7 / Android) 、スマートフォン(Android) |
| カスタマイズの有無 | あり |
| 連携サービス |
フォームブリッジ(トヨクモ)、kViewer(トヨクモ) |
