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製造業
2025.12.03

巴工業株式会社/自動採番プラグイン、条件付き入力制御プラグイン、レコード一括更新プラグイン、一覧個別指定プラグイン、手書き2プラグイン / 自動採番、条件付き入力制御、レコード一括更新、一覧個別指定、手書き2

目次

巴工業株式会社 様について:

巴工業株式会社様は、「高い技術と優れた製・商品を提供し、社会に貢献する」という企業理念のもと、メーカー機能と商社機能を併せ持つ企業です。
事業の柱は二つあり、一つはデカンタ型遠心分離機を主力とした「機械製造販売事業」(メーカー機能)です。食品、化学、環境保全(下水や産業排水の処理)など、あらゆる産業分野に各種分離機器を納入し、日本の産業界の発展に貢献しています。もう一つは、化学工業製品の専門商社としての「化学工業製品販売事業」(商社機能)であり、世界中から最先端商品を輸入し、さまざまな産業分野に供給しています。
公式サイト:https://www.tomo-e.co.jp/

自動採番プラグインの利用について:

導入目的

kintoneを全社的に導入する際、紙の業務で各様式(稟議書など)によって異なっていた採番ルールをkintoneでも再現する必要がありました 。
初期の段階ではkintoneのレコード番号で代替することを検討しましたが、過去文書とのつながりや管理の観点から、稟議書ごとの採番形式の維持と自動化が必須となりました 。また、弊社の会計期に合わせて11月から新連番が取れるという任意のタイミングでのリセット機能が他社製品では実現できず、ジョイゾーのプラグインを選定する大きな決め手となりました。

導入効果

従来、稟議書などの決済前に、採番ルールに基づいて番号を付与する「採番係」のような役割を担う人がワークフローに必須で関与していました。従来の紙運用では、稟議書などを上長に回付する前に、まず「採番係」が受付を行い、台帳を確認して手動で番号を付与するという流れで、運用に制限が生まれていました。
自動採番プラグインを導入した結果、この「採番係」が不要になり、ワークフローから決済に関与しない人が完全に外れることになりました。
これにより、意思決定のスピードが向上し、ムダな手間が削減されただけでなく、本来見るべき人だけにアクセス権を設定することができ、システム管理面でもシンプル化につながりました。

条件付き入力制御プラグインの利用について:

 導入目的

全社展開したkintoneアプリの中でも、特に経理・人事系統の申請アプリは、入力間違いや項目不足があると、その後の業務に支障をきたし、差し戻しが発生しやすいという課題がありました 。
全社的な利用拡大に伴い、入力ミスを未然に防ぎ、手戻り(差し戻し)を減らすことが急務でした 。
これに加え、紙からの移行に懐疑的な声に対し、「こういう制御を加えれば安心」という心理的な抵抗感を下げることも目的の一つでした。

 導入効果


申請ステータスや申請者の部署など、ケースバイケースの複雑な条件に応じて、特定のフィールドを「必須」「入力不可」といった形で細かく制御できるようになりました。
これにより、入力不備による差し戻しが大幅に減少し、業務の手戻りが改善されました。
さらに、「見落とし」などを懸念していた上層部や懐疑的な利用層に対しても、システムとしての信頼性と安心感を提供することができ、kintoneの定着と全社的なペーパーレス化を後押しする要因となりました。

レコード一括更新プラグインの利用について:

 導入目的

社員のお弁当注文受付アプリでは、1日100件以上の注文レコードが作成されていました 。
注文締め切り後、一般社員が誤って注文内容を編集したり、レコードを削除したりするといった事態を防止する必要がありました。
しかし、100件以上のレコードに対し、管理者が一つずつ開いて編集不可のフラグを立てて保存するという作業は、現実的な運用ではありませんでした。
 

導入効果

一覧画面で注文日や注文状況に基づき対象レコードを絞り込んだ上で、一括更新ボタンを押すだけで、チェックフィールドの値を一気に更新できるようになりました 。

これにより、瞬時に一般社員からの編集・削除を不可とする制御をかけることが可能になり、システム管理者の運用工数を劇的に削減できました 。
管理者側も手間なく運用できるシンプルな操作性が、解決の決め手となりました 。
お弁当注文アプリの運用では、管理担当者が注文締め切り後、kintoneの一覧画面で「当日以前の注文」といった条件で対象レコードを絞り込みます 。その後、「一括更新」ボタンを押す操作(1クリック)だけで、対象となる100件以上の全レコードに対し、一斉に「編集不可」のチェック(フラグ)を立てることができます 。これにより、一般社員による締め切り後の変更や削除を確実に防止しています。

一覧個別指定プラグインの利用について:

 導入目的

営業案件や日報の管理アプリでは、部署やマネージャー層など、利用者の役割によって初期表示で見たい一覧画面が異なるという要望が多数寄せられました 。
全ての一覧を初期表示のプルダウンメニューに追加した結果、メニューが長大になり、ユーザーの利便性が低下するという問題が発生していました 。
ユーザーからの「長すぎるメニューから毎回探すのが面倒」という声に応える必要がありました。

導入効果

一覧個別指定プラグインを導入することで、ユーザーがkintoneにログインした際、所属部署や役職に応じて、初期表示される一覧画面を個別に指定できるようになりました 。

これにより、ユーザーはログイン後すぐに自分に必要な情報が整理された画面を目にすることができ、操作のストレスが軽減されました 。
また、長大になっていた一覧プルダウンメニューの煩雑さも解消することができました 。

手書き2プラグインの利用について:

 導入目的

遠心分離装置の導入作業では、作業完了後にお客様から完了確認のサインを紙の書類上にしていただく運用が残っていました。
この紙を事務所に戻ってからスキャン・保管する作業が発生しており、kintoneで進めてきた全社的なペーパーレス化において、この「紙が必須」な最後のピースを埋める必要がありました。

導入効果

手書き2導入前には、現場担当者が現地で紙の書類上にお客様からサインを貰い、一度事務所に持ち帰った後、その紙をスキャンしてkintoneの該当案件レコードに添付していました 。
手書き2プラグインの導入により、現場担当者が現地でお客様にkintoneアプリのレコードを見せ、画面上にタッチ操作でサインを書き込んでもらうことで、そのサインがそのままkintoneのレコード内に画像として保存されるようになりました 。
これにより、紙の受領書の作成、持ち帰り、スキャン、原本保管といった全ての工程が不要となり、サイン受領のプロセスを完全にペーパーレス化することができました 。

kintoneの導入効果と今後について:

 kintoneの導入効果について

kintoneの導入は、当初特定部署での利用からスタートしましたが、全社的なペーパーレス化とワークフローシステムの統合を目指し、本格的な全社運用へと移行されました 。
現在、約600名のユーザーがkintoneを利用されており、全社的な業務効率化、特に在宅勤務を安定させるためのペーパーレス化をマストと位置付け、
kintoneとジョイゾーのプラグイン群を駆使することで、結果、法的に必要なものを除き社内から紙をなくすことに成功されました。

今後の展望

現在、プラグイン利用などを行いながらkintoneの活用を進め、経理・人事アプリでの入力ミスや手戻りを大幅に削減し、kintoneに対する全社的な信頼感を高めることに成功しています。
社内ではアプリの自由な作成を許可しているため、今後は、アプリ統合による整理が大きな課題となっています。
アプリ数の上限など、活用を進めているからこその課題を今後乗り越えるべく検討されています。

関連Connection

グループ各社の 主な ワークフロー(稟議書、決裁願い、押印願い)をkintoneに一括移行、 改善効果は私たちの予想を上回るものでした

自動採番プラグイン / 条件付き入力制御プラグイン / タブ表示プラグイン