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NPO
2025.11.28

認定NPO法人セカンドハーベスト・ジャパン /手書き2プラグイン / 手書き2プラグイン

目次

認定NPO法人セカンドハーベスト・ジャパン 様について:

セカンドハーベスト・ジャパンは、「すべての人に、食べ物を。」というスローガンを掲げ、日本で初めてフードバンク活動をはじめた団体です。
まだ食べられるにもかかわらず、さまざまな理由で活用されない食品を受け取り、必要としている方々へ提供する活動を行っています。
交番や図書館のような公共の資産としてフードバンクが活用されるよう、フードライフラインの強化とフードセーフティネットの構築を目指しています。
 

公式サイト:https://2hj.org/

手書き2 プラグインの利用について:

 導入目的

連携団体への食品提供時に、PCやモバイルプリンターから2部出力した受領書に手書きでサインを行い、それを双方で保管する業務が存在しておりました。
この方法では、受領書の印刷や保管、管理に多くの手間がかかっており、紙をなくしたいという課題がありました 。
また、年間400以上の連携団体へ食品を提供しており、いつどこの誰に何をどのくらい提供したのかを把握するためのトレーサビリティの確保も重要でした 。
さらに、コロナ禍においては、不特定多数が同じ紙やペンに触れることへの抵抗感も課題となっていたこともあり、コロナ対応も含めたデジタル化への対応は急務となっていました。
 

導入効果 

手書き2プラグインを導入したことで、紙の受領書をなくし、電子化することができました。
タブレット端末上で直接受領サインを書き込む機能を手書き2プラグインで実現し、すべてkintone上で完結できるしたことで、
いつどこの誰に何の食品を提供したのかを確認したい時に、すぐに情報を見つけられるようになるなど、トレーサビリティを保ちつつ、現場での検索性も向上させることができました。 
また、電子化したことで、各拠点の書類を本部で集約する必要がなくなり、運搬や保管にかかるコストと手間も大きく削減されています。
 
システム構築の際には「手書き2」をキラーコンテンツとして考え導入しました。その結果、食品提供先の団体には大きな変化を感じ取ってもらい、一つの目玉としてインパクトを与えることに成功しました。
更に連携団体側も紙の受領書の保管の必要がなくなるとともに、kintoneにログインすることで、受け取った食品の履歴をいつでも確認できるようになった点も評価されています。
 
システム構築の際は、全体の設計ポリシーを策定し、極力kintoneの標準機能とプラグインソフトの活用を目指しました。
その結果、稼働後の仕様変更や修正、機能追加も自分たちで対応することができ、自団体内での持続可能な運用が可能となっています。
 
また、特定のベンダー、人、端末などの様々な「制約」に依存しないシステムを構築できたことで、現場での利用もスムーズに進み、
さらに、kintone「チーム応援ライセンス」を利用できたことで、運用コストの軽減を実現できたことも、大きな効果となっています。

kintoneの導入効果と今後について:

 kintoneの導入効果について

2020年のシステム再構築にあたり、「制約に依存されないものを作る」という明確なポリシーを策定しました。NPOとして人、モノ、金といったリソースが限られる中で、特定のベンダー、特定の端末、あるいは運用費用に依存するシステムは持続可能ではないと考えたためです。この方針に基づき、kintoneの標準機能とプラグインを主体に構築した結果、稼働後の仕様変更や機能追加もすべて自分たちで対応できる体制が整いました。
当初はフードバンクチームの寄贈品管理システムから始まりましたが、kintoneの利便性が認知されるにつれ、他の部署でも「使ってみたい」という声が上がり、徐々に利用が拡大しています。
現在では、MAKEのようなiPaaSツールも活用し、会計システム(freee)との連携も実現するなど、kintoneをハブとした業務基盤が整いつつあります。

今後の展望

一方で、利用が拡大したからこその課題も明確になっています。kintoneは手軽にアプリを作成できる反面、アプリが乱立し、どれが使われているか分からなくなるリスクも抱えています。また、アクセス権限の設計も課題であり、現状は都度の対応になってしまっている部分もあるため、今後は組織全体としての権限設計を体系的に整備していく必要があります。
現在は個別の業務アプリの集合体から、団体全体のシステム設計へと移行するフェーズだと考えています。食品の寄贈をいただく企業様以外にも、金銭的なご寄付をいただく企業様など、様々な関わり方を一元管理するための上位の「カンパニーマスタ」のような概念を設計し、団体全体の情報基盤を整備していく方針です。

将来的には、このITシステムを基盤として全国の団体と連携し、日本におけるフードバンクのインフラを構築していくことを構想しています。

セカンドハーベストジャパン様の2030年のビジョンについては以下の記事をご覧ください。
https://note.com/dei_ryuken/n/nfdb7231beba8

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業務改善は単にシステムを入れて終わる一過性のものではなく、日々システムを使いながら地道に細かくブラッシュアップを繰り返し、より良いものに仕上げていく継続的な取り組みです。