大阪府住宅供給公社/手書き2プラグイン、タブ表示プラグイン、ドロップダウン絞り込みプラグイン
目次
大阪府住宅供給公社 様について:
約214名の社員を擁し、「住まい」を通じて地域社会への貢献を目指されています。
kintoneは主に各事業部門で導入されており、約149名のユーザーが業務効率化や情報共有に活用しています。
手書き2プラグインの利用について:
導入目的
公社賃貸住宅の管理業務において、入居者の退去時に行う修繕箇所の査定業務システム化が課題でした。これまではレガシーなオンプレミスのシステムを利用していましたが、現場で紙に記入し、帰社後にシステムへ再入力する手間が発生していました。
具体的には、ハンディターミナルからレシート状の紙を打ち出して署名をもらい、帰社後にそれを台紙へ貼り付けて保管するというアナログな作業が発生していました。
個人情報を含む紙を持ち運ぶセキュリティリスクや、入居者からの署名取得のアナログな運用も改善できないかと検討していました。
そこで、既存のkintone上の入居者情報を活用し、タブレットを用いた現地完結型の査定アプリを作成するため、画面上でスムーズに署名を取得できる本プラグインの導入を決定しました。
導入効果
これにより、個人情報を紙で持ち出すリスクが解消されただけでなく、帰社後のデータ入力作業も削減され、業務フローが効率化されました。
また、kintone上の間取り図に修繕箇所を直接書き込むといった活用も選択肢として提供できるようになり、従来のレガシーシステムからの脱却と、kintoneを中心としたスムーズな査定業務フローの構築を実現しました。
タブ表示プラグインの利用について:
導入目的
退去者管理アプリなど、複数の部署が関わるアプリではフィールド数が非常に多くなり、画面が縦に長くなりすぎてしまうという課題がありました。
具体的には、スクロールすると上部にある「マンション名」や「部屋番号」などの重要情報が画面外に消えてしまうという点です。
このため、入力中に「今どの部屋の情報を入力しているのか」が把握しづらくなり、スクロールの手間も相まって、操作性の低下を招いていました。
そこで、部署や情報のカテゴリーごとに表示項目を整理し、現場の担当者が入力および閲覧を行う際のストレスを軽減するために、本プラグインを導入しました。
導入効果
特に、部署ごとにデフォルトで表示するタブを設定できる機能を活用することで、各担当者が必要な情報だけを即座に確認できるようになり、業務の時短につながっています。
多岐にわたる情報を扱う不動産管理業務において、kintoneのインターフェースをユーザーフレンドリーに最適化することに成功しました。
ドロップダウン絞り込みプラグインの利用について:
導入目的
公社では約100団地、1万7,000〜8,000戸もの管理物件を有していますが、空き家修繕の発注業務において、管理している団地やマンションの棟ごとに、選択可能な修繕メニュー(工事タイプ)が異なるという複雑な条件分岐が存在していました。
これまでは担当者がExcelや紙の対応表を目視で確認しながら、その物件に対応したメニューを探して発注を行っており、手間がかかる上に選択ミスのリスクがありました。
この複雑な絞り込み作業を自動化し、正確かつ迅速に発注業務を行うために本プラグインを採用しました。
導入効果
これにより、発注業務のスピードが向上しただけでなく、不適切なメニューを選択してしまうミスも確実に防げるようになりました。経験の浅い職員でも迷わず正確な業務遂行が可能となり、現場の負担軽減に大きく貢献しています。
kintone導入の体制や効果:
現在は約149名のユーザーがkintoneを利用しており、他部署をまたぐやり取りや情報共有においてコミュニケーションが取りやすくなるなどの効果を実感しています。
アプリ作成については、基本的には各事業部門の作成者に権限を渡して運用しており、情報システム部門は「kintoneお困り相談室」を設置して、プラグイン設定や不明点のサポートを行う体制をとっています。
kintoneはヘルプ機能やwebでのナレッジが充実しているため、社員自身で調べながら解決できる点も評価しています。
今後の展望:
今後は、特定の人だけがアプリを作成する状況を変え、全社員が自分たちで業務アプリを開発できる「市民開発」をさらに進めていきたいと考えています。
また、便利なプラグインであっても知っている人しか使わないという現状があるため、社内への周知を強化し、kintoneとプラグインを有効活用できる人材を増やしていくことで、組織全体のDXを加速させていく方針です。
