不動産契約業務では、扱う項目が多く、kintone標準の「1列に並ぶフォーム」が大きな課題でした。 目的のフィールドを探すのにも、下までスクロールする必要があることで検索に手間がかかり、入力漏れや確認ミスによる差戻しが発生。作成時間の増加だけでなく、システムの使用にあたって新人教育にもコストがかかる状況でした。

同社は「賃貸管理手数料を基本的に取らない」という方針を掲げており、誰かに負担が偏らないシステムを構築することが効率化につながると考えています。“人の努力”ではなく“システム”で実現するという考えのもと、改善方法を模索していました。 検討を進める中で導入したのが、タブ表示プラグインです。 

タブ表示プラグインの導入によって、入力項目を「契約」「原本情報」「ライフライン」「登記」といった業務カテゴリ単位に整理し、画面を見やすく分割。視線移動と操作の導線を短縮することで、迷わず入力から出力まで進められる構成を実現しました。 さらに、iPadなどモバイル端末でも使いやすいUIを重視し、現場での対応スピードと正確性の両立を図っています。 

導入後は、時間短縮とミス削減という明確な効果が現れました。 熟練スタッフでも契約書作成が20〜30分短縮され、一般スタッフでは約3時間から1時間未満へと大幅な時間短縮につながりました。入力漏れの減少により差戻しが激減し、確認作業のストレスも軽減しました。 

教育面では、マニュアルを読むよりも「触って覚える」運用が定着。直感的なUIによって新人の理解スピードが上がり、属人的だった業務が標準化されました。 「目に優しいUI」「どこを見ればいいかすぐ分かる」と現場からの評価も高く、今ではドローン飛行日誌や機体点検など他業務への横展開も進んでいます。

サブスク型ゆえの継続アップデートも安心感につながり、導入後も“変化に強い業務設計”を実現。 結果として、単なる入力効率の向上にとどまらず、「見やすさが信頼を生む」というRER Agency様らしい品質向上の仕組みが生まれました。

◼️使用プラグイン：タブ表示プラグイン